biography
Yellowcardは音楽学校を卒業後、1997年フロリダで結成。
もともとバンドは6人のメンバーで構成されていたが、ヴォーカリストのベン・ドブソンがバンド・メンバーによって追い出されており、新しいヴォーカリストを探していた。そこにライアンが加入した。
ライアンとショーンとは親友で、高校卒業後は同じフロリダ州立大に進学している。

2001年に『One For The Kids』(Lobster Records)でインディーズ・デビュー、続く2002年には「The Underdog EP」(Fueled By Ramen)をリリース。両作品ともに、特に彼らのアップビートで正直な音楽に対して、好意的なレビューと本物の熱気が寄せられた。そして2003年にキャピトル・レコーズへ移籍、「Ocean Avenue」の発表とともにメジャー・デビューを果たし、このアルバムは全世界で200万枚を売り上げた。2002年、2003年とWARPED TOURに連続出演、ここ日本においても夏フェスの大御所「SUMMER SONIC '04」に出演し、満員のスタジアムを大いに盛り上げた。

このわずか3年の間でシングル3曲の大ヒットを生み、ダブル・アルバムのプラチナ獲得とMTVビデオ・ミュージック・アワードの受賞を成し遂げたイエローカード。ライアンに言わせると、このような偉業はバンドを「精神錯乱」状態に陥れてしまうという。「何で自分がアーティストになりたかったのか、ということを最も簡単に忘れてしまう原因はこんな風に成功してしまうこと。(こういう風に成功してしまうことで、何で自分がアーティストになりたかったのか、ということを簡単に忘れてしまう。)。いつもスポットライト(LIGHTS)や音楽(SOUNDS)に囲まれていると、そもそも自分が何をしようとしていたのかを忘れてしまうんだ」。

そのため2003年、「Ocean Avenue」にてキャピトルからメジャー・デビューを果たし、2年近くツアーを行った後、Yellowcard のメンバー、ライアンとベーシストのピート・モズリーは心機一転ニューヨークへと拠点を移し、次のアルバムの曲作りを始めた。残りのメンバー達もやがて2人に合流し、のちに彼ら全員はロサンジェルスで Neal Avron (New Found Glory) と共に再びサンセット・サウンド・スタジオでレコーディングを行った。(ベン・ハーパー(G)は音楽性の違いにより2005年11月に脱退)

そして2006年1月に発売された、より重大で挑戦的なアルバムに仕上がった Lights And Sounds は失恋といった内容から逸脱し、戦争や大人向けの、より多くの制作テーマを扱っている。ギターは依然より力強く、楽曲はより重厚で幅広い音楽スタイルだ。オープニングを飾るタイトル曲の「Lights And Sounds」から、容赦なくLPのドラムが鳴り響く。そして勢いのあるギター攻撃で、「How I Go」は驚くほどに壮大に炸裂する。この曲でバイオリニストのショーン・マッキンは25人のオーケストラの指揮をとっている。このようにアルバム「Lights And Sounds」 はイエローカードの大きな飛躍作となっていると言えるだろう。